story

なぜ自然派の道を選んだのか

カットが上手な自然派美容室和咲美玉野は二十数年前、EMANONとして誕生しました。

その当時、私たちはいわゆる普通の美容師でした

お客様の要望に忠実に応えることが仕事だと思っていました、

そんな美容師の仕事は義務のようでそこには誇りもなく信念もなく

只々、毎日は過ぎていくばかり。

自分たちがしていることが、がどれだけ危険でどれだけ人を傷つけているのかも知らずに。

【田んぼの真ん中美容室】

岡山県玉野市。穏やかな瀬戸内海と豊かな自然に囲まれた町。その山間の田んぼのど真ん中に和咲美(旧EMANON)はあります。「こんな所に美容室が。。。」そんなことも言われたことがあるような田舎の美容室です。ですが運よくopen当初から忙しい日を過ごしてきました。今思い返せば技術的にも未熟だったお店にこれだけの人が集まっていただけるのは本当にありがたいことだなぁと感じます。時期はまだカラーもパーマもトリートメントもする、どこにでもある普通の美容室。当店が自然派志向の美容室和咲美として生まれ変わるのはまだまだ先のお話。

【美容師はチョロい?】

「カットが失敗してもカラーパーマでごまかせばいいのよ。」信じられない話ですがどんな美容師さんも(例えばオーナークラスの美容師さんですら)裏ではそんな事を言う人が少なくはありません。美容師になりたての頃から色々な先輩方に同じことを聞かされてきましたから、当然私も同じ道を歩みます。そこに情熱や信念はありませんでした。只々、要望を当たり障りのないように行う、失敗すれば誤魔化しのカラーパーマ。それでも、お客様は喜んで下さります。「美容師の仕事ってこんなもんで良いんだ。。。」軽く。とても軽く自分の仕事を考えたいました。でもそれは間違いだったのだと気付かされることになります。一人の美容師によって。

【知らない事は。。。】

その人はほかのどんな美容師とも違っていました。だって私が今まで出逢ってきた美容師さんとは真逆の事を言うんですから。「ヘアカラーやパーマは毒。ショック症状を起こしてなくなるケースもある。だから極力避けたほうがいい。」そんな事、美容学校でもどんな講習会でも聞いたことがありません。半信半疑。でも、確かな証拠が自分の身体にありました。当時のEMANONのスタッフの手は全員「ボロボロ」だったのです。1日中化学薬品を触る私たち美容師の手はどんな人もいつかは荒れるようになってきます。そんなものが人の身体に良いわけがない。。この時、頭を最初によぎったのはEMANONに来ているお客様の事です。知らなかったとはいえ、これだけ危険なものをお客様の頭につけていたかと思うと。。。【知らないという事は罪な事】なのかもしれません。

勉強の日々。1歩1歩真実に近づく

【反省と覚醒】

いま日本では100万人以上の化学物質過敏症で苦しむ人がいます。皆さんもよく知る、アトピーやアレルギーもその一つです。そして、私の息子は30歳を超えた今でも重度のアトピーとアレルギーに苦しんでいます。もしかしたら私が美容師にならなければこの子は苦しまずに済んだのかも。。。ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正、自分が使ういくつもの薬品の恐さを知ってしまったらそう思わずにはいられません。でも、過去には戻れない。私ができるのは「これから出逢う人に伝える」ことだけです。あの日からEMANONは自然派志向の美容室への道を歩み始めました。そしてこの大変な時代に。自身の身体と向き合う自然派志向の美容室として完全に化学物質を排除した美容室へと生まれ変わりました。【化学物質過敏症の人でも安心して美容を楽しめる駆け込み寺美容室】現代だからこその問題に悩む貴方にこのメッセージが届きますように。