化学物質過敏症の人でも通える美容室を作りたくて。
なぜ、emanonがカットが上手な美容室【和咲美】として
「完全無化学美容室」に変わったのか?
それには【ある病気】(厳密には病気ではなく正常だと思うのですが・・・)が関係しています。
その病気は【化学物質過敏症】。
日本で100万人以上発症している方がいるといわれている「現代病」です。
化学物質過敏症とゆう言葉を耳にした事のある方もいるかもしれませんね。
【和咲美】(以下wasabi)にも軽症から重症の方まで多くの過敏症のお客様がいらっしゃいますが、
はじめて、wasabiにご来店されてまず聞くのが「今まで行ける美容室がなかった」とゆう言葉です。
そこからお客様の色々なお話を聞きます。。。
「どうして化学物質過敏症になったのか」
「過敏症になってどんな思いをしてきたのか」
「これからどうしていくべきなのか・・・」
こういったお話を聞くたびに、どうしても他人事とは思えなくなるのです。
1,化学物質過敏症はアトピーと同じ道をたどっている?
アレルギーやアトピーとゆう言葉がまだ珍しかったころ。
私の息子は「重度のアトピー」でした。
周りにも息子と同じような症状の人はいなかった、いても軽く敏感肌の友達が1人、2人いたくらい。
何とかしたくてあらゆる治療法を試しました。
海水が良いといえば海に水を汲みに。
ダニが悪いといえば毎日部屋を拭き掃除して。
良いと言われるものは全てやりました。
それでも良くならなかった。
当時は精神論だけで片付けられる事もおおくて「甘えている」や「心が弱い」と理解されない事も多々ありました。
そして、それがいつの間にか「アトピーは現代病」として【当たり前】のように認知されるようになりました。
「当たり前」。
周りに同じような子どもがいなかったのがウソのように多くの子どもたちが「アトピー」になっています。
私には息子が小さかった時のアトピー・アレルギーの状況と【現在の化学物質過敏症の状況】が
同じだと思えてなりません。
このまま時が進めば【化学物質過敏症】も現代病として当たり前のように多くの方が悩むことになるになるかもしれません。
2,炭鉱のカナリア
私達wasabiのスタッフを含めた化学物質過敏症の人はよく「炭鉱のカナリア」と比喩されます。
カナリアは、人間よりも鋭い感覚を持っています。
人間が分からない&気づかないメタンや一酸化炭素といった窒息ガスや毒ガスに、いち早く気づきます。
だから、炭鉱に入る時にはカナリアの鳥かごを持っていきます。
カナリアは常にさえずっているのですが、異常を察知すると鳴き止みます。
それが「危険ですよ」という合図です。
あなたたちには分からない毒ガスが蔓延していますよということを、いち早く察知して行動を変えます。
そのカナリヤの変化を見て、坑夫たちはその斜坑に危険が発生したと察知して、その場を離れます。
イギリスの炭鉱ではこうした方法による危険察知システムが、1987年まで採用されていたそうです。
私は化学物質過敏症は【病気】ではなく【正常な身体の働き】だと思っています。
カナリアが危険を察知できるように「人間にとって危険な物を知らせてくれる」
それが化学物質過敏症です。
3,カナリアを救えば子どもたちは笑顔になる
ことわざに「風が吹けば桶屋が儲かる」とゆうものがありますが、
【風】は【カナリア】(化学物質過敏症)で【桶屋】は【こどもの笑顔】だと思います。
私達の生活環境にあるものの、全てには【化学物質】が含まれてしまっています。
「医」(衣)「食」「住」すべてにです。
もし、それを排除することが出来れば【化学物質過敏症】(アトピーやアレルギーの人も)の人は何の心配もなく生活できます。
過敏症の方が安全に生活できる世の中になれば【現代病】と呼ばれるもののほとんどは無くなります。
現代病が無くなれば健康な人が増えます。
健康な人が増えればその子どもたちはきっと元気いっぱい。
誰より鋭い探知機を持っている過敏症の人でも通える美容室を作ることが私の使命だと今は感じています。
4,最後にお願い
wasabiではご予約の際に確認させていただいている事があります。
それは「合成洗剤、又は、柔軟剤の使用の有無」です。
この2つは現在「香害」と呼ばれるほどに問題になっています。
「化学物質過敏症の方への配慮について(岡山県HP)」
(引用/https://www.pref.okayama.jp/page/685286.html)
普段何気なく使っている洗剤や柔軟剤はどうしても大量の化学物質を使わなくては生産することが出来ません。
それが原因で体調を崩してしまうお客様も増えてきたのを肌で感じています。
他のお客様へのご配慮もそうなのですが、ご自身の身を守る為にも安全な物をお使いいただくことを推奨しています。
又、「自分が使っているものが当てはまるか分からない」とゆう方もたくさんおられますので
その際はwasabiのスタッフがしっかりと対応させていただいております。
ご理解いただけると嬉しく思います。